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外貨預金のメリットとデメリットとは。為替差損と手数料に注意

  
 バブルの頃は銀行の金利も8%前後あったため、1億円預けていたら800万円ほどの利息がついており、利息だけで十分に生活していけるような状況でした。

 今では金利は大手銀行で0.01%程度のため、1億円預けていても1万円ほどの利息しかつきません。本格的なマイナス金利政策に突入するとなると、銀行に預けていても増えるどころか減っていく現象が発生するため、今後資産をどのように貯蓄し、運用するのかが課題になります。

 主な預金方法の1つである外貨預金ついて見ていきましょう。

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外貨預金って?

 外貨預金の場合は預金を円ではなく、他国の通貨に替えて預金する方法のことを言います。円で預金していた場合にはその元本は保証されますが、今はとにかく利息が低いため、預けていても満足いくような金額にはなりません。外貨預金は為替相場と金利の両方で利益が発生する可能性があるため、外貨預金を行っている人は増加傾向にあります。

 では、外貨預金には実際どのようなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

外貨預金のメリット

 外貨預金は円の預金のように金利で資産を増やすだけでなく、為替相場の変動で円安になった際には「為替差益」になり資産を増やすことができるというメリットがあります。

 選ぶ通貨によってことなりますが、例えば米ドルの場合などは1年定期の利息が0.4%と日本の定期預金(0.01%)の40倍にもなります。つまり100万円定期預金にしていた場合に米ドルの場合は4000円、日本円の場合は100円にしかなりません。

 また為替相場が例えば外貨預金を始めた頃の1米ドルが100円、1年後に120円になっていた場合には100万円預けていたものが為替差益だけで20万円の利益が生じることになります。

 スイスフランの場合などは外貨であっても円と金利は変わらないので(2017年現在)、「為替差益」を狙って外貨預金をすることになります。

 では金利が高い南アフリカやトルコの通貨の場合はどうでしょうか。これらの通貨の金利は7%から8%です。なぜ、金利が高いかというと、これくらいの金利を出さないとお金を集められないからです。それだけ国に対する信頼度が低いことを意味します。ですので、何かこれらの国に起こった場合、為替の変動が大きくなり、金利の利益を超えて大損することもあり得ます。

 外貨預金にはメリットしかないように思われますが、デメリットはあるのでしょうか?

外貨預金のデメリット

 メリットの際には為替相場の変動によって資産を増やすことができることについてお伝えしましたが、逆に為替相場が円高になってしまった場合には為替差損が生じることになります。

 地政学的リスクが高まった場合には「有事の場合の円買い」と言われるように円の価値が上がるため、円高になりやすい傾向があります。その場合、為替差損が生じる可能性が出てきます。

 2017年8月に北朝鮮のミサイルが日本列島を超えた時にも円高になりました。ミサイルが落ちてくる国の通貨が買われる(円高)というのは本来は不思議な現象です。でも、それだけ日本は信頼があるということでしょう。

 話を元に戻しますと、例えば、外貨預金を始めた頃の1米ドルが100円、1年後に80円になっていた場合には100万円預けていたものが為替差損だけで20万円の損害が生じることになります。

 外貨預金の為替差損以外のデメリットは為替手数料が発生することです。外貨預金の場合には円から外貨に替えるときにも、外貨から円に戻すときにも両方で為替手数料が発生するため、せっかく為替差益や金利がついていても手数料負けして損する場合もあります。

 また、円の預金とは違い、元本保証がなされていないため、預け先の銀行が倒産してしまった場合などには預金額全額を失ってしまうことになるため、注意が必要です。

裏ワザを少し紹介

 上記のように外貨預金にはメリットとデメリットが存在することがお分かりいただけましたか。

 手数料に関して少し付け加えると、例えば大手の銀行窓口では1米ドル100円の際に円を米ドルに交換しようとすると手数料が1円のため1ドル101円として交換することになります。逆にドルを円に交換するときには手数料が1円のため1ドル99円として交換することになります。往復で2円かかることになりますので、外貨預金するなら手数料が安い方がいいですよね。

 そこで、わざわざ銀行に行って外貨預金をするのではなく、FX会社を使ってお得に外貨預金をしましょう。例えばFX会社マネーパートナーズを利用した外貨両替の場合には現受け(交換した外貨を外貨のまま受け取るという方法)を行うことができるのですが、手数料はたったの0.10円です。1万米ドルの場合、1万通貨当たり1000円です。銀行の窓口では1万円ですので、その差は大きいですよね。

 外貨預金は元本保証がされないという点ではリスクを伴う預金方法にはなりますが、きちんと正しい知識を身に着け、リスクを享受できる金額で行いましょう。

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