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生命保険の定期保険の種類と特徴。定期保険の上手な活用方法とは

 

 生命保険の代表的な種類のひとつに定期保険があります。現在世の中で加入しているすべての保険契約の中でも、定期保険、あるいは特約として付加された定期保険特約の件数はかなりの数にのぼります。

 これからお伝えすることを、現在定期保険に加入している方は自分のニーズに合っているかの確認、これから定期保険に加入しようという方は加入判断の参考にしていただければ幸いです。

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定期保険とは

 保険の終期が決まっていて、満期保険金がない保険を言います。例えば、30歳時に50歳満了の定期保険に加入したとすれば、保険期間は50歳で終わり、それで保険契約は終了です。また、養老保険のように満期になって支払われる満期保険金はありません。それが定期保険は「掛け捨て」と呼ばれる所以です。

定期保険の特徴

1. 掛け捨て
 定期保険で保険会社からお金が支払われるのは、万が一死亡した場合に支払われる死亡保険金のみで、途中で解約した場合でも解約返戻金はありませんし、満期になっても満期保険金はありません。死亡したときにのみ保険金が支払われる大変シンプルな保険です。

2. 更新型と全期型
 定期保険には、保険期間で分類すると、更新型と全期型の2種類に分けられます。

 更新型は、保険期間終了後、保険料以外は同条件で自動的に保険が更新されるタイプ、全期型は、保険期間が終わればそれで全てが終了するタイプの定期保険を指します。

 更新型の保険期間は10年・15年のタイプが多く、自動更新すると10年ごと(15年ごと)に保険が更新されていきます。30歳時に10年更新の定期保険1000万円に加入したとすると、40歳時、50歳時、60歳時、70歳時と自動的に更新されます。

 この場合、何回更新しても保険金額は当初の1000万円のままですが、保険料は更新するたびに上がりますから、注意が必要です。

 全期型の保険期間は年齢で保険期間の終期が決められています(歳満了といいます)。例えば60歳満了、65歳満了、70歳満了、80歳満了、90歳満了といった具合です。保険期間の終期までは、保険金額も保険料も変わりません。

 「保険料が上がらない全期型のほうが良いのでは」と思われる方も多いのですが、更新型と全期型を比べると、更新型の方が保険料が安く設定されているので、一概にどちらが良いとは言い切れません。

 例えば、30歳時1000万円の定期保険に加入した場合、更新型(10年満了)であれば約1,300円、全期型だと約2,200円となります。(保険料は保険会社によって異なるため、あくまで目安です)

 もちろん、更新型は更新のたびに保険料が上がりはしますが、途中で保険金額を下げて保険料を抑えたりといった見直しをすることも十分考えられるため、トータルで支払う保険料を単純に比較して、更新型・全期型の優劣を決めるのはあまり意味がありません。

定期保険の種類

 定期保険には保険の形から、3つの種類に分けられます。
1. 逓増定期保険
 保険金額が契約時よりも徐々に増えていくタイプの定期保険です。法人が退職金準備のために活用する保険と言ってもよいです。

2. 逓減定期保険
 保険金額がだんだん減っていくタイプの定期保険です。保険料も減っていくわけではありませんが、同じ保険金額の定期保険と比べると保険料が安いです。

3. 家族収入保険(収入保障保険)
 万が一死亡した場合、一括して保険金が支払われるかわりに、毎月(あるいは毎月)年金方式で保険金が支払われるタイプの定期保険です。親のかわりに毎月給料が振り込まれるイメージもあり、人気のある保険です。

定期保険の上手な活用方法

 定期保険は、何らかの明確な目的のある保障をカバーするのに向いています。例えば、親に万が一あった場合の教育資金の確保を考えた場合、子供が高校や大学を卒業するまでという限られた期間だけ保障を確保すればよいため、定期保険が向いているわけです。

 しかも、定期保険は「保険料が安くて大きな保障を確保できる」点が最大の特長ですから、その期間保険料負担が大幅に増える心配もありません。

定期保険の見直し

 とくに更新型の定期保険に加入している場合は、見直しは必須です。見直すポイントは、自分に必要な保障額と実際に加入している更新型の定期保険の保険金額との間の過不足です。

 一般的な傾向として、保険金額が不足しているケースよりも過大なケースのほうが多く、その分無駄な保険料を払っていることにもなるので、ぜひ見直しをおすすめします。

[参考記事]
「保険会社が生命保険の全期型ではなく更新型を販売したい理由とは」

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