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貯蓄型生命保険の4つの種類と加入する目的

 

 多くの人は、生命保険では掛け捨て型よりも貯蓄型を好みます。貯蓄しながら保障もあるところにメリットを感じるからだと思います。

 しかし、貯蓄型の生命保険もその目的と保険の種類がマッチしていないと、あまり効果的なものではなくなってしまいます。ここではどのような目的にどのような貯蓄型の生命保険が合っているのかを中心に、貯蓄型生命保険の選び方についてご紹介していきます。

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貯蓄型の生命保険とは

 保険の満期に満期保険金が支払われたり、途中で解約をした場合に、相当額の解約払戻金が返ってくるタイプの保険のことを言います。

 貯金と違って、万が一あった場合は保険として保険金が支払われる保障機能と、貯蓄機能の2つの機能を持った金融商品です。

貯蓄型生命保険の4つの種類

 貯蓄型生命保険には以下のような種類があります。
[終身保険]
 一旦加入すると一生涯の保障があるタイプの保険です。加入年齢にもよりますが、加入してからおおよそ15年から20年ほど経つと、支払った保険料と終身保険に貯まっているお金(解約払戻金)の金額がだいだい同じくらいになります。

 終身保険には満期はありませんから、貯まっているお金が支払われるのは、解約時であり、また解約をすると、それ以降の保障はなくなります。

[養老保険]
 保険期間が決まった保険で、その保険期間中に万が一のことがあれば死亡保険金が支払われ、無事満期を迎えると満期保険金が支払われます。特約も何も付加されていない養老保険であれば、死亡保険金と満期保険金は同額です。

 支払った保険料の総額と満期保険金の金額を比較すると、昨今のような金利が低いときに契約した養老保険の場合、満期保険金のほうが少なくなるため、あまり貯蓄性は高くありません。

[学資保険]
 子どもの教育資金を準備するために特化した保険です。学資を積み立てるという意味では貯金と同じですが、親に万が一合った場合は、その後の保険料支払いが免除になったり、子供の入院保障を特約で付けることができたりといった「保障」を充実させることができます。

[個人年金保険]
 老後の生活資金を準備するための保険です。一般的な貯金との一番の違いは、貯金の場合は積み立てた金額に利息がついて一時金として受け取れるだけですが、個人年金保険の場合は一生涯に渡って受け取ることを選べるところです。終身受け取りを選べば、長生きすればするほどトクになります。

加入目的と貯蓄型生命保険

[保障と貯蓄]
 保障と貯蓄の加入目的にマッチしているのは終身保険です。

 加入後数年で解約すると、解約返戻金はほとんどありませんが、おおよそ15年以上経過すれば元本以上になるので、貯蓄として考えた場合、それ以降いつ解約しても利息が付いて戻ってきます。ある意味「自由満期」の保険と言えます。

[子どもの教育資金対策]
 学資保険が一番の候補になりますが、最近では「低解約返戻金型終身保険」の人気がかなり高まっています。

 「低解約返戻金型終身保険」とは、保険料の払込期間中の解約返戻金を少なくする代わりに、保険料が安く設定されている終身保険です。払込期間が終われば、普通の終身保険と同じ水準の解約返戻金になるため、普通の終身保険に比べてかなり返戻率が高くなります。

 学資保険の返戻率が約105%程度であるのに対して、低解約返戻金型終身保険の返戻率は場合によっては110%を上回ることもあるため、より効率的に積み立てられます。

[老後の生活資金]
 個人年金保険が一番の候補になりますが、終身保険を年金に移行することにより、老後の資金対策とすることも可能です。終身保険の年金移行とは、たとえば30歳時に終身保険2000万円に加入して60歳を迎えた場合、死亡保障をやめてその代わりに貯まっている解約返戻金約1700万円を年金方式で受け取るという方法です。

 死亡保障をゼロにしてすべて年金に移行することもできますし、たとえば1000万円の死亡保障を残して、残りの分を年金に移行することもできます。

[保障は2の次、とにかく資金運用商品として]
 まとまった資金がある場合、一時払い終身保険を利用することが可能です。終身保険とは言いながらも目的はほぼ「資金の運用」、銀行に預けてもロクな利息が付かないから、そのかわりに保険会社に預けて少しでも有利に運用しようという場合に効果的です。銀行にある保険の窓口等で、積極的に販売されています。

まとめ

 生命保険は短期の貯蓄には向きませんが、目的を持った中長期的な貯蓄には効果的です。まずは、お金を貯める目的を明確にして、その目的にマッチした貯蓄型生命保険を選びましょう。

[参考記事]
「これさえ知っていればOK!生命保険を選ぶときの知識」

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