保険ショップや銀行の保険窓口等を中心に、生命保険の無料相談を行なっているところは多数あります。以前は、保険の加入や相談は、保険会社の営業職員と話をするのが相場だったため、保険ショップの無料相談といっても実際に何をしてくれるのか、どんなメリットがあるのかよくわからないという方もまだまだ多いのが現状です。
生命保険の無料相談では何ができるのか、どのように利用すればよいのかについて、わかりやすくご紹介していきます。
生命保険の無料相談
街角で「生命保険の無料相談受付中」という文字を見かけることも多いのではないかと思います。保険ショップや銀行・郵便局の窓口、加えて最近ではドコモショップといった携帯電話ショップまで保険の無料相談を始めました。
なぜ無料なのか。もちろんボランティアで無料相談を行なっているわけではありません。相談をした後で保険の契約につながった場合、手数料が入るからです。
従来の保険会社の営業職員への相談との違い
「それでは保険会社の営業職員と同じでは?」という疑問も浮かんでくると思います。しかし、両者には明確な違いがあります
1. まず契約ありきかどうか
保険会社の営業職員も、もちろん顧客からの相談には対応します。しかし、相談とはいっても話の流れが保険契約に繋がることが基本的には前提です。
一方、保険ショップ等での無料保険相談の場合は、あくまでまず相談ありきです。相談した後、保険の契約をする必要はもちろんありませんし、担当者から保険契約のプレッシャーをかけられることもありません。
2. 複数社扱えるかどうか
保険会社の営業職員と保険の相談をする場合、検討することができる保険はもちろん、その営業職員が所属している保険会社の保険商品に限られます。
一方、保険ショップ等では、複数社、多いところでは約30社の保険会社の代理店となっており、取扱保険会社の保険商品のうち、良いところだけをピックアップして、顧客に最適なプランを組むことができます。
3. 専門知識があるかどうか
保険会社の営業職員は、保険を売ることに関してはプロですが、顧客がどのような保障を必要としているかを分析し、それに見合った保険を設計する能力のプロではありません。
一方、保険ショップ等では全員ではないにしろ、担当者の中にファイナンシャルプランナーも多く、まず顧客の将来設計(ライフプランといいます)を立てるサポートをして、必要な保障の「金額」「期間」「種類」を洗い出し、それに見合ったオリジナルプランを提案してくれます。
生命保険の無料相談の上手な利用法
ただ「保険の相談をしたい」と言っても、何をどうして良いのかわかりません。保険ショップ等で保険相談を利用する際に、押さえておきたいポイントを挙げます。
1. どうしたいのかを明確に伝えること
相手は医者だと思って、今の自分の状況を明確に伝えましょう。
風邪で医者にかかったら、
「鼻水が出ます」
「昨夜9時ごろからずっと熱っぽいです」
「のどが痛いです」
というように症状を伝えるはずです。
保険相談でも、
「今加入している保険の保険料を下げたい」
「子供が生まれたので保障を見直したい」
「老後の生活資金の準備をしたい」
といった「何をどうしたいのか」をはっきり伝えます。
2. 現状と将来の計画を伝える準備をしておくこと
現在必要な保障額や将来のリスクを計算する上で、家族構成や子供の教育計画、年収、貯蓄額、職業等について質問されます。
また未婚の場合であれば、結婚する意思はあるか、あるならいつぐらいを想定しているか、子供を持つ意思はあるか、あるならいつぐらいかといった将来像についても聞かれますから、できるだけ具体的に答えられるようにしておきましょう。
3. セカンドオピニオンを聞くこと
保険相談は一箇所だけではなく、できるだけもう一箇所違うところで相談し、セカンドオピニオンを聞きましょう。何故かというと、現状の分析、例えば必要な保障額の算出結果ひとつとっても、担当者や会社によって差がありますし、提案される保険商品にも差があるからです。
場合によっては提案されるプランが、保険金額で1000万円、月払保険料で5000円の差があるケースも決して少なくありません。
まとめ
保険は保険会社の営業職員から入るものというのは、すでに過去の常識となりつつあります。
自分に本当に合った保険に加入するには、保険会社の営業職員からではなく、むしろ保険ショップ等での相談後、相談内容に見合った保険を設計してもらったり、現在加入の保険を見直してもらったりしたほうが良いとまで言われるようになりました。
無料でやってもらえますから、まずは積極的に生命保険の無料相談を活用してみてはいかがでしょうか。
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