生命保険にはいろいろな種類があり、保険への加入を検討する際どれをどのように選べばよいかよくわからないという声もよく聞かれます。
生命保険は一度基本的な知識を身に着けてしまえば、それほど難しいものではないのですが、何も知識がないまま保険に加入すると失敗することが多いのも確かです。保険を選ぶ際、何を気をつければよいのか、わかりやすくご紹介していきます。
1. 生命保険の加入目的を明確にする
生命保険選びで失敗しないためにまず必ずすべきことは、「何のために保険に入るのか」を明確にすることです。
最悪なのは、「社会人になったから」というような漠然とした理由です。
目的が明確でないと、保険会社の営業担当者からの勧誘に負けて加入したり、加入後保険料を支払っていくモチベーションが続かず解約して損をするといったことになりがちです。
(1)加入目的
生命保険への加入には、主に以下のような目的があります。
〇遺族の生活資金
自分にもし万が一のことがあった場合に、家族がその後生活していけるような資金を確保する
・検討対象となる保険種類:終身保険・定期保険・逓減的保険・家族収入保険
〇子どもの教育資金
生活資金だけでは子供の教育資金はまかなえないため、別枠で確保する
・検討対象となる保険種類:終身保険・定期保険・逓減定期保険・学資保険
〇老後の生活資金
仕事を引退した後の生活資金を確保する
・検討対象となる保険種類:個人年金保険
〇相続対策
相続税の納税資金対策や、遺族間での争いを避けるために公平に遺産を分割するために、生命保険を活用する
・検討対象となる保険種類:終身保険
〇医療保障
公的医療保障だけではまかなえない医療費の支払いに備える
・検討対象となる保険種類:医療保険、がん保険
(2)必要な保障額
目的が明確になったら、次は必要な保障額を明確にします。例えば、上記加入目的の「遺族の生活資金」であれば、遺族の1か月の必要生活費に必要な年数を掛ければ、自分に万が一あっても遺族が経済的に困らないための資金額を計算できます。そこから、すでに準備されている資金、たとえば貯蓄額や遺族年金の支給合計額を引けば、準備すべき保障額が出ます。
しかし現実的には、これを一般の人が正しく算出するのはかなり大変なので、実際には専門家に相談をすることをおすすめします。後述しますが、保険ショップでは、保険の無料相談を行っているところが多く、自分に必要な保障額をグラフにして説明してくれます。
2.生命保険はどこで加入すれば失敗しないか?
生命保険の加入には、いろいろな方法があります。それぞれの方法にはメリット・デメリットがありますので、自分に合った方法での加入をおすすめします。
(1) インターネット通販
<メリット>
・店舗に出向いたり、営業担当者に来てもらう必要がなく、インターネットで申込・加入が完結するので便利
<デメリット>
・加入できる保障額が制限されているケースが多い
・疑問があっても詳しい説明を受けられないので、保険の知識がない人には不向き
(2)保険会社
<メリット>
・対面で話を聞けるので、疑問や不安をその場で解消することができる
・営業担当者の人となりを感じることができるため、安心感がある
<デメリット>
・保険営業担当者が所属している保険会社の保険からしか選べない
・営業成績を重視するあまり、営業担当者からの加入のプレッシャーがきついことも多い
(3)保険ショップ
<メリット>
・複数社の保険を扱っているので、自分に合ったものだけを選んで保険を組むことができる
・保険会社の営業と異なり、まずは現状の分析をしっかり行うため、自分には「どのような」リスクが「いくら」「いつまで」あるのかがはっきりわかる
<デメリット>
・たまに保険ショップ側の都合で、保険商品の提案をする場合がある
(4)銀行窓口
<メリット>
・銀行の中に併設されており、銀行の一部門でもあるため、信用度が高い
<デメリット>
・保険商品のラインナップがあまりそろっていないところも多い
(5)かんぽ生命(郵便局)
<メリット>
・全国どこにでもあり便利
<デメリット>
・窓口担当者は、自社の保険商品内容には詳しいが、保険加入を検討している人のニーズを把握し、適切な保険商品を提案すると言った提案能力は低い
・合計で2000万円の保障までしか加入できない制限がある
3.まとめ
まずは、ぜひ生命保険の加入目的を明確にしてください。そして、その目的をカバーするには、いくらの保障が、いつまで必要なのかを検討しましょう。
自分に必要な保障の金額・期間が明確になったら、どこで保険に加入するかを考えます。おすすめは、保険ショップです。何より、自分はどのような保障が必要なのかを明確にしてくれるからです。そして、扱っている数十社の保険商品の中から、必要な保障をカバーするべく、最適な保険プランを提案してくれます。
今までご紹介してきたことをおさえていただいて、ぜひ納得・満足できる生命保険を選んでください。
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